ランスと言えばノートルダム大聖堂が有名ですが、実はもう一つ聖堂があります。それがサン・レミ聖堂。神秘的で荘厳、かつとても優美なサン・レミ聖堂は、とても印象的な場所でした。
ちなみに、私が訪問した2018年10月は、正面の広場はご覧の通り工事中でした。

ちょうど工事現場で見えていませんが、入り口はこちらです。茶色い扉の下半分だけが開きます。

下の写真は、入り口を内部から撮ったところ。

サン・レミ聖堂は1000年頃に建てられたバシリカ式教会堂です。6世紀初頭、フランク王国の国王クロヴィスに洗礼を行なった聖レミ(レミギウス)の遺体が安置された聖堂に由来しています。1049年に教皇レオ9世により、聖レミにこの場所が捧げられました。
ロマネスク様式の身廊と翼廊はこの教会で最も古いものです。内陣と後陣は12~13世紀にかけて作られたもの。翼廊の南のファサードは一番時代が新しいものです。ロマネスク様式とゴシック様式が融合された建築となっています。




下の写真はパイプオルガン。私たちが訪問した時、演奏していました。


第一次世界大戦でひどく破壊されたため、1919年以降再建されました。なお、価値あるものはフランス革命の時に盗難に遭っています。ただしステンドグラスや聖レミのタペストリーは現存しています。

サン・レミ聖堂はこういった小さなスペースが多く、祈りを捧げる方や、親族で集まって何かのセレモニーをしている方がいらっしゃって、ランスの人たちの生活に根付いた聖堂なんだな、と強く感じました。


サン・レミ聖堂に隣接する博物館は、元は18世紀にベネディクト会の修道院として用いられていたもの。博物館の宗教遺物や事務室に展示された彫刻品を見る事ができるそうです。残念ながら私は見ていません。
12 世紀に造られたカラフルなステンドグラスは昼間は神々しい光が差し込み、美しく輝きます。一方、7 月、8 月、9 月の土曜日の夜には、教会で音楽と光のショーが開催されるそう。残念ながら10月の訪問ではショーを見ることはできませんでした。
サン・レミ聖堂は1991年にサン=レミ旧大修道院として、ノートルダム大聖堂、トー宮殿と共に世界遺産に登録されています。
住所:Place Chanoine Ladame 51100, Reims
地図:
8~19時 定休日なし
テタンジェやポメリーなどのランスの南側にあるシャンパーニュ・メゾンも近いので、その辺りを訪問するなら是非とも訪れたい場所です。